TM NETWORKの木根尚登原作をアニメ化、劇場公開されたのが1995年。同年の毎日映画コンクールのアニメ映画賞を受賞しました。この年は先にも記事に書いた「耳をすませば」もノミネートされていたそうで、結構レベルは高かったんじゃないかと勝手に思ってます。
しかし、耳すまと違って、こちらユンカースの方は全国でわずか数館でしか封切られなかったため興行的には失敗し、そのまま長らくお蔵入りになってしまっていました。しかし作品に惚れた方々の尽力による世田谷(映画の舞台)での地道な上映を通じて徐々に真価が認められ、CSやBSでも放映されるようになり、公開後5年以上経ってから漸くビデオ/DVD化されたという曰く付きの作品です。
主人公は小学生の女の子、ひろみ。ちょっと、いや、かなりセレブな家庭の子かな? 世田谷に邸宅構えててお手伝いさんがいるくらいですからね。でも、一応普通の小学生です。ただ、一つ違っていたのは…飼い犬がシュナウザーだった、いや、そうじゃなくて、人間の言葉を喋る事です(この犬の名前が「ユンカース」です)。ユンカースが何故喋れるのかとかは全然語られていないのですが、事が事だけに、この事はひろみとユンカースだけの秘密です。
実はもう一つ秘密があって、ユンカースは3つの願いを叶える事ができるのです。と言っても、これは自分が勝手に主張していることで、ひろみの方は実はあんまり信じていませんでした。
そんなシチュエーションの中、ひろみの初恋(?)モードとかでほのぼのと話を進み始めるのですが、ひろみの両親の間での問題が表面化してきます。父親はCM監督で世界をまたにかけていて家を留守にしがち。母親は某一流ホテルでマネージャー(候補?)でバリバリ働いているキャリアウーマン。仕事感のギャップによる擦れ違い…なんだかありがちな。
そんな中で、ひろみは、ぐれたり暴れたりせず、一人密かに悩んだ末…。
というお話なのですが、初めて観た時、最後の方でとにかく目頭が熱くなるのを抑えられませんでしたね。3つの願い、というのもありがちなパターンではあるのですが、本当の願いは心の底から願わないと決して叶わないものなんですよね。
この映画、以前に比べると、観る機会が増えてはいるのでしょうが、やはりレンタルで置いてあるのはかなり少ないようですし、放送もかなり限られています。でも、もし観る機会があったら是非ご覧ください。前にもどこかで書いたのですが、アニメファンは勿論のこと、アニメなんかおかしくて観ていられるか!なんていう人にこそ観ていただきたい、そんな素晴らしい作品だと思います。
地上波でプライムタイムにでもば〜んと一発放送してほしいところです…。
補足:
原作とはかなり違います。原作も読みました。これもなかなか面白いのですが、映画の方が倍ぐらい素晴らしいと思います。やはり、ミュージシャンの作品ですからね、音楽があった方が映えます。
更にマンガ版というのもあるようです。ただ、これは全然知りません(これも、映画とは全然違うものらしいですが)



ちょっとした感情の揺れ動きから、クライマックスのユンカースの魔法の光に包まれた幻想的な世界まで、見事に描ききっている作品ですね!
内容のすばらしさももちろんですが、映像面でも、派手さはなくても、ちょっとしたしぐさもリアルに再現していて、本当に完成度の高い映画だと思います。
こんなにすばらしい作品なのに、マイナーとはもったいないですよね!地上波(またはせめてBS)で放送して、もっと多くの人に見てもらいたい作品です。
この作品、私も数年前にCSで深夜に放送しているのを(途中から)見かけ、暇つぶしに眺めていたつもりだったのにいつの間にやら真剣になって観てました。
CSだったので、数日後に再放送があったため、その時には全編観られました。その直後ぐらいでしょうか? DVDも発売になったので、(高かったので迷ったのですが)えい!とばかりに買ってしまいました。
おっしゃられる通り、絵も素晴らしいです。前半での日常もものすごくリアリティをもって描かれています。最後の魔法(?)が発揮されるあたりの描写もすごいですよね。
金曜ロードショーあたりで放送してくれれば、たちまちメジャーになってしまいそうな気もするんですが…やはり、いろいろと大人の事情があるんでしょうか。残念です。
この作品、本当に良さそうな作品ですよね。
レンタル屋さんに並んでないかと探しているのですが、中々見つけられずにいます。
良い作品なのに、大人の事情(?)で、みんなの目に触れる機会が少なくなっているのは、残念ですよね。
そうなんですよね。この作品、なかなか出回ってません。数年前に発売された直後には、まだいくらかレンタル屋さんに出回っているのを観た事があるのですが…。確かに、かなり割高だったので、並びにくいのかも知れません。本当に残念です。Gyaoあたりで配信してくれるといいのですが。