ついこの間に観ていたと思っていたのですが、もう終了してから1年近く経つんですね。2005年5月から2006年2月までNHK総合で36話が放送されました。
アンデルセンの「雪の女王」を素材にした日本でのアニメ化は少なくともこれが3度目だったらしいですね。最初のは、虫プロで作られた「アンデルセン物語」の中の1エピソード。2度目は「まんが世界昔ばなし」のやはり1エピソードとして。「世界昔ばなし」のは観た覚えがないのですが、「アンデルセン物語」のは観たような記憶があります。でもねえ、この「アンデルセン物語」、色調が暗くてとても苦手でした。「雪の女王」の話はまだましなんですが、「マッチ売りの少女」とか、「鉛の兵隊」とか、あと、題名忘れましたが、死に神にさらわれた子供を母親が必死に追いかける話(←これ、最高度に苦手でした。道中、母親がメチャメチャに痛めつけられるのに気が遠くなりそうになりました。それなのに、結局、死んだ方が幸せなんて、こんなのありでしょうか?)とか、殆どトラウマになってます(^^;。個人的に、「辛い系(?)の名作もの」がいまだにやや苦手なのは多分ここに源流があるような気がしてます。
話が横にそれまくってます。要は、「雪の女王」が再びアニメ化される、しかもアンデルセンの他の話も取り込まれて、と聞いた時、この「アンデルセン物語」の『思い出』が頭をもたげてきて、観るのにやや抵抗があったんですよね、正直なところ。
ところが、遠巻きに観た第1話が予想外に面白くて、結局、1話も逃さず最後まで観てしまいました。原作よりもずっと芯が骨太で行動力に溢れた主人公ゲルダ(本当は「雪の女王」が主人公らしいのですが、私にとっては主人公はこっちですね)に惚れましたね(笑)。「マッチ売りの少女」とか、辛いエピソードもあったのですが、ゲルダの優しい視線があったせいか、感動を覚えこそすれ、ただ辛くてしょうがないという風には感じませんでした。
遊びタッチも結構いろいろとあって楽しかったですね。何考えてるのかよく分からないハンスの怪しい発明品とか、とても人力で作ったとは思えない盗賊一味の地下ネットワークや根城とか、突っ込みところも多かったですね(笑)。終盤の対決モードも迫力に溢れてました。さすが出崎調というか…。ただ、最後の展開がやや走り気味(話数が削られたため?)のがちょっと残念でした。
「火の鳥」以来、「NHKアニメ劇場」の名前で放送された数本のシリーズでは、最も良くできた作品だったんじゃないかと思います。



この作品は、ゲルダが本当に良かったですね。
頑張っている彼女のことを、真剣に応援できましたし、辛い状況のはずなのに、辛くなりすぎないところがとても見やすかったです。
初めは(声に)違和感があったラギさんも、いつの頃からか結構好きになりましたし…。
そうそう、私も、ゲルダが主人公だと思ってます。
キャストの字幕、一番にゲルダを持って来たらいいのに…って毎回思ってました(笑)
この作品、やはりゲルダですよね。どちらかというと、雪の女王は背景みたいな感じで、あんまり主人公と言う感じは受けませんでした。
ゲルダの姿勢が、いつもみんなを勇気づけるようなアクティブなものだったので、辛いエピソードでもあんまり気にする事なく観る事ができたように思います。シリーズ通じてとても面白い話でした。