TV版は1981年から1986年まで4年半に渡って放送されました。放映期間が長期にわたり、スタッフも入れ代わっているため随分と作風も変化してしまったんじゃないかと思います。個人的には、最初の2〜3年あたりまでは面白かったんですが、段々と大味になってきたような印象があります。
劇場版も5作(ともう一つあるらしいですが、取り敢えず置いといて…(^^;) )あります。これまた、完全な原作ものから全くなオリジナル作品までいろいろありますが、その中でも(TV版も含めた上で)一押しなのが、劇場版第2作のビューティフルドリーマーです。
そもそも、うる星やつらのアウトラインは…
鬼型の宇宙人が地球を侵略しにやってきて、宇宙人・地球人双方の代表が鬼ごっこをやって勝ち負けを決めることに。その時の宇宙人代表がラム、そして、地球の代表にされてしまったのが、この世の不幸を全て一身に背負ってしまう星の下に生まれた諸星あたる。
勝負の結果、誤解によって、ラムはあたるに求婚されたと勘違いし、押しかけ女房となって居座り、あたるは逃げ回る…。
というのが大枠でしょうが、後は、次々と登場する異星人や妖怪変化を始めとする強力な個性のキャラの方々、ドラえもんもびっくりの秘密道具の数々、学園コメディ、あたるとラムを巡る三角関係四角関係などなど、多彩なストーリーの1話完結ものでした。
その大枠の中でのこの映画(ビューティフルドリーマー)です。
学園祭前日、準備に明け暮れる常連メンバーたちのバタバタに始まりますが、なんと、いつまでたってもその日が終わらない。寝て目が覚める、すると、また学園祭の前日でバタバタが始まる。でも、誰もそれに疑問を抱かない。しかし、それに気づいてしまった時、突然世界は一変して…。というようなミステリアスな展開になります。
一度観るだけだと、ちょっと分かりにくい点もあるのですが、観れば観るほど味が出るという感じでしょうか。確かに、いわゆるラブコメである原作を遥かに超えてしまったところに来てしまって、原作者からは非難を受けたという話もあります。でも、映像作品としてみた時、うる星やつらの関係で飛び抜けて面白くて奥が深いというのはこの作品を置いてはないと思います。
『夢』がモチーフなんですが、生活臭が感じられる程に、日常生活が描き込まれているため、どこまで現実でどこからが夢なのかがよく分からない。それ故の恐ろしさすら感じます。でも、ギャグやパロディも満載で、決して堅苦しくなく、大笑いしてしまうようなポイントも何カ所もあります。
初めて観た時にすごいなあと思ったのは、この映画、タイトルが出てこないんですよね。エンディングが始まった時になって、ようやくクレジットタイトルが出てきます。でも、確かに、このようなお話しだと、無粋にクレジットが冒頭で現れる事なく観客をいきなり物語に引き込んでしまった方が遥かに効果的だったと思います。
この映画を初めて観たのは、(今でもあるのかな?)オールナイトの上映ででしたが、どんな内容なのか全然知らないでいきなり観たので、一種、カルチャーショックのようなものを受けました。それまで知っていたTV版とのギャップに呆然としましたし、一見しただけでは理解できなかったのが気になって、フィルムコミック買いに行ってしばらく取りつかれたように読んでた時期がありましたね(^^;)。一介のギャグアニメと思っていたのが、ものすごく奥行きのある深い作品に思えて衝撃的でした。
なんだか、いろいろと語りたいんですけれど、うまくポイントがつけてませんね(^^;)。すみません。作品についての正確な情報は、是非wikipediaの記事などもご参照ください。


