スカパーで2年前ぐらいに初放映された後、NHKハイビジョン→BSと段々下がって(?)きて、この春からNHK総合で金曜深夜(土曜早朝)に放映されていたアニメ。
名前の通り、黒澤明の「七人の侍」を2クール26話のアニメにリメイクした作品です。国籍不明、時代不明で、高度な科学文明と農業社会が併存している不思議な世界に舞台が置き換えられていますが、お話の根幹的な部分はほぼほぼ原作に負っているといってもよいでしょう。後半は更にスケールアップしてまてけれど。
という訳で、はっきり言って観る前から何となく先が見えてたような気はしていたのですが、映画のアニメリメイクという事で興味本位で観始めました。
とんでも!な世界です。大砲の弾は勿論の事、ヤマトの主砲みたいなヤツまでサムライが刀ではじき返しちゃいます。ガンダムみたいなロボット兵を相手に生身(なのかな本当に?)の人間が互角に戦って切り刻んだりします。挙げ句の果ては、無数の空飛ぶロボットを飛び移って相手の戦艦に飛び乗ってしまう始末。冷静に考えると全然リアリティない!…はずなのに、なんなんでしょうか、この現実感は! 有無を言わさぬ圧倒的な迫力のある殺陣は、それだけでも観ててはまります。CG使えば実写でも同様の事はできるのかも知れませんが、このスピード感はアニメならではの魅力を十分に引き出しているんじゃないでしょうか?
原作譲りの、魅力的なキャラも、細やかな描写で一際印象深くなっています。例えば、自らの体を機械にかえてまでサムライになろうとしたキクチヨ。サムライらしからぬ行動のため初登場時から三枚目キャラでありつづけるのですが、随所で重要な役割を演じます。特にその壮絶な最後は観てて釘付けになりました。
物語の背景は、単なる農民vs野武士の小競り合いだけにとどめず、この世界の社会秩序そのものを作り替えてしまうような大がかりなものに入れ替えられています。これはこれで面白いとは思うのですが、その辺の細かな設定は、まあ、作品の本質から言うとついでの事と考えてもよいでしょう。
何より、『絶対に勝てそうもない圧倒的な敵を相手に、一発必中で果敢に戦いを挑み多くの犠牲を払いながらも守るべきものを守った』という、いかにもありがちなストーリーを(新たな視点も入ってますけど)丁寧に丁寧に作るだけでこんなにも面白い作品になったという点を買います。作り方によっては、リメイクも捨てたもんじゃないと思います。
それにしても、深夜枠とはいえ、NHK総合でこういう刺激の強い(?)アニメを放送したと言うのは、ナディアを同じくNHK総合でゴールデンタイムに放送したぐらいの快挙と言えるかもしれません(笑)。



こちらも、記事を書いてくださって、ありがとうございます。
なるほど、一番初めはスカパーだったんですね!
それが、どんどん下りてきたとは、密かな人気作品なんでしょうね。
NHKオンラインでこのアニメの紹介を見た時、NHKらしくない作品だなと思いました。
結局、7人の侍も見たことがないので、見送りましたけど、映像がとても良さそうですね。
リメイクで成功させるってのは難しいと思いますけど、くあいさんの記事を読んでいると大成功しているような感じがしますし、興味が沸きました。
早速、目次に加えさせていただきました^^
先日とうとう最終回を迎えてしまったのですが、この半年で割と熱心に観ていた作品でした。
そうそう、始まる時には、これは全然NHKの絵じゃないよなと私も思いましたよ。よくGOになったなあと感心してました(笑)。
始めはもどかしいぐらい丁寧に丁寧に一人一人のサムライたちを描いていくのですが、本筋に入る前に既に引き込まれてしまいました。再放送があるかどうか(既にNHK総合の時点で4度目の放送らしいですから…)分かりませんけど、もし機会があったら、試しにご覧ください。